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No.15 伊豆大島・三原山/2010年5月2日~4日
【 交通ルート 】

自宅 [ 茨城県南 ] → 常磐道 → 関越道・花園インター → 皆野寄居有料道路 → 横瀬駅
→ 登山口

【 山行ルート 】

生川登山口・一ノ鳥居 駐車場 → 山頂休憩所 → 第一展望台 → 下山 → 武甲温泉→ 帰宅

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今年のゴールデンウィークは、伊豆大島に行ってきました!

1986年に噴火し、全島非難を強いられたことでも有名な三原山に登るために行ってきました♪ 三原山は、伊豆大島の最高峰で標高は 758m の活火山です。

 
 

まず初日は、東海汽船のさるびあ丸に乗って夜行船で伊豆大島まで行きます。ほんとは、ちんたらと 6時間以上もかけていくのは面倒なのでジェット船を使いたいところだったのですが、1ヶ月以上前に予約したにも関わらず、すでに空席なし。

鈍行のさるびあ丸にいたっても2等席の和室は満席。しかたがないので、2等洋室(リクライニングシート)のチケットを取りました。

◆ 5月2日

朝早く起きて本八幡まで車で行った後、越谷レイクタウンのヴィクトリアに寄り、速乾素材のポリエステルの機能Tシャツを買いに行きました。

気に入ったTシャツがあったけど、サイズがないといわれました。けれど、どうしても欲しかったので、ヴィクトリアの池袋店と御茶ノ水店にTELして在庫を確認してもらったところ、池袋に在庫があったので取り置きしておいてもらいました♪

ちゃっちゃと家に帰りたかったので高速道路を使ったら、事故渋滞… まさか常磐道の下りで渋滞に巻き込まれる羽目になるとは…。結局、家に帰ってきたのが午後14時ごろ。

家を出る支度をして、18時ごろ、家を出発。荷物を背負ったとき、あまりの重さに衝撃を受け、三脚を置いていくことに決めました。そして、秋葉原のヨドバシに寄って軽量三脚を買おうと思っていました。



電車に乗り、周りからの視線を感じ、重装備な自分の格好が明らかに浮いていることに気づきました。いや、もしかしたらそれは自意識過剰なだけだったのかもしれない。

秋葉原に着き、そこから竹芝桟橋まで行く予定でしたが、取り置きしておいてもらった機能シャツを取りにわざわざ池袋まで反対方向の電車に乗り、ヴィクトリアまで行きます。

その頃、ちょうどわかなちゃんからTELがあり、もう秋葉原に着いたというので急いで秋葉原へと向かいます。3号車の最後尾のドアに乗っていることを告げ、わかなちゃんが山手線に乗り込んでくるのを待ちます。

この時点で三脚を買うのを諦めました。

山の手線が秋葉原のホームへと入っていきます。出発前に買った、わかなちゃんのど派手なピンクのパーカーに、重装備なアタックザック。すぐにわかなちゃんだと気づきました(笑)。

そして、21時ごろに浜松町に着き、世界貿易センタービルの地下1Fの食堂街で食事を済ませます。食べたのは、キノコのスープスパゲッティ。こってりしたものが食べたかったのに、なぜかあっさりしたものを頼んでしまいました… 。



食後、近くのコンビニに買出しに行き、竹芝桟橋へと向かいます。乗船手続きを済ませ、23時、東京を出発。

乗船後、荷物を置いてデッキへと急ぎます。東京タワーやレインボーブリッジがキレイ。「横浜はどこだろうね」「ランドマークタワーはいつ見えてくるかな」「あの細長いのが横浜マリンタワーじゃない?」「あれはきっと羽田の管制塔だよ」、なんて話をしながら、だんだんと眠くなってきたので、横浜をみることなしに席へと戻ります。

リクライニングシートなので、ちょっと寝にくい。近くでいびきをかいているオヤジども。こんなときのために用意してある耳栓を装着し、初日は深い眠りへとつくのでした。


◆5月3日

朝4時50分に目が覚める。船内で毛布を借りるのを忘れてしまったのでちょっと寒い…隣を見るとわかなちゃんは、アウタージャケットを体にかけて寝ていました。

しめしめ、わかなちゃんはまだ寝ている。

ちょっと朝日でも撮りに行ってくるか、と思っていたところに、ジャスト5時、もうじき伊豆大島に到着する旨の船内アナウンスが流れました。このアナウンスで多くの乗客が起き、ぐーすか寝ていたわかなちゃんも起きてしまい、朝日を撮りに行くタイミングを失ってしまいました…。

わかなちゃんは、毛布がなかったために相当、寒かったよう。後にこの寒さがわかなちゃんの頭痛を生じさせることになる…。

5時20分頃、船が接岸し、伊豆大島・岡田港に到着。人の渋滞にまきこまれたくないので、最後のほうまで待ってゆっくりと降ります。



港で記念撮影をして、予約してあったレンタカーのところまで行きます。今回、利用したのは大島レンタカーサービスのカローラワゴンだ。



レンタカーを借りたらまず最初にやるべきことは、レンタカーの撮影。返すときに、いわれのない傷を指摘されて、余計な料金を支払わされるのはごめんです。なので、証拠写真は必ず撮っておくようにしています。

三原山に行く前に、前夜にコンビニで買出ししておいた朝ごはんを食べます。おにぎり一つとパン一つ。

レンタカーには、一応、CDナビがついていますが、現在地を確認する程度にしか役に立たないので、予めプリントアウトしていった地図をもとにして目的地の三原山山頂口まで車を走らせます。

最初の10分程度は起きていたわかなちゃんですが、例のごとく、隣で寝始めます(笑)。まぁ、無理もない。5勤明けの強行旅行なので疲れているのだろう。頭が痛くてバファリンも飲んでいました。

途中、三原峠見晴台に到着。わかなちゃんを起こそうとすると、「後で写真で見るよ」と言って、また眠りにつく(笑)。写真で見るって…。この日は、晴れてはいるが、空が曇っているのであまり写欲は湧いてこない。



本州側を見ると、万二郎岳万三郎岳遠笠山などの山々からつらなる天城連山が見えています。富士山も見えていましたが、雲が多すぎて写真には写りませんでした。



次に、展望台に到着。景色の良い展望台らしいのですが、曇っているので本州側はほとんど何も見えません。



展望台まで歩いてきた道を振り返ると、借りていたレンタカーが見えます。わかなちゃんは、あの車の中でまだ睡眠中・・・。いつまで寝る気だ?(笑)



のんびりと車を走らせ、暇疲れしつつ、ようやく三原山山頂口へと到着。まずは、ひとりで展望台へとあがってみますが、別にたいしたことはない。ただ単に三原山が見えるというだけで、先ほど見てきた景色と大きく変わるわけではありません。


ここで、わかなちゃんを真剣に起こします。

わかなちゃんはどうやら頭が痛いようで、またバファリンを飲みます。ちょっと心配だったけど、せっかくここまできたからということで、頑張って三原山に登ってみることにしました。出発は、午前9時を回っていました。

1時間近く休んでいたので出発は少し遅くなりましたが、計画していたルートを辿るにはまだ時間があります。果たして、計画通りに実行できるでしょうか。


◆ 5月3日 午前9時から~

いよいよ三原山へと出発!

三原山は、山頂までコンクリートで舗装されているので初心者でも簡単に登ることができます。よって、うちらみたいに重装備で登っているひとはほとんどいません。

たまに、きちんとしたザックを背負って登っているひとも見かけましたが、その多くは軽装の登山客でした。

まず最初に、おみやげ物屋さんのおばあちゃんに引き止められます。そこでは、椿のキーホルダーに名前を入れてくれるサービスを行っていたので、せっかくなので思い出作りに買ってみました。




おばあちゃんは、これから登る三原山ルートのことや、これから泊まる予定のキャンプ場のことなど、いろいろと教えてくれました。優しさを感じました。



坂道を下って、平坦な道を歩き、登り坂になります。ところどころで急な坂道になるが、舗装された道路なので歩きにくくはありません。けれど、荷物は重い…。

三原山の山頂までは、歩いて約45分~1時間程度。山頂は、ぐるりと1周、お鉢めぐりできるようになっている。このお鉢めぐりをしなければ、三原山に来た意味はないといっても過言ではありません。

山頂に行く途中には、三原神社があります。1986年の噴火では、この神社は溶岩に飲み込まれずに奇跡的に残ったのです。三原山は、地元民の間では「御神火様」(ごじんかさま)と呼ばれ、この三原神社には御神火様が奉られています。

三原神社
三原神社の鳥居

三原神社から見た景色はとてもキレイです。広大な大地が広がり、新緑が色鮮やか。ところどころに黒く見える溶岩跡が痛々しい。

けれど、溶岩で草が生えなくなった土地にも月日が経てばまた新しい芽が顔を出し、生命が息吹をふきかえします。自然の力に改めて驚かされます。



山頂の展望台に到着。ちょうど良い頃合だったので、展望台の最上階でお昼ご飯をとることにします。ちなみに、展望台の1階は、トイレになっているので匂いがきついです…。

展望台の最上階では風が吹いていたものの、風をさえぎるための壁があったので、そこでガスストーブでお湯をわかしてコーヒーを飲みました。大自然を目の前にしながらの暖かいコーヒーの味は格別です。

その後、ラーメンを食べます。うますぎるの一言に尽きます。展望台に登ってきたおばちゃんたちに、「あらぁ~、いいわねぇ~」とうらやましがられます。

近くには、昼ごはんを食べている人たちはまったくおらず、他の登山客は昼食を食べていない様子でした。山頂まで、馬をつかって登ってくる登山客もみかけました。

昼食後、1時間かけて三原山を1周します。風はどんどん強くなり、登山客も次第に少なくなってきました。強風のため、一歩一歩の足取りが重いけど不思議とつらくはありません。むしろ、大自然を目の当たりにしながら歩いていることの喜びのほうが勝っていたのです。



噴火口の大迫力は必見!





曇ってはいますが、遠くにはうっすらと富士山が見えます。海の反対側から富士山を眺めるのは初めてのことです。その他にも、利島式根島も見えました。

実際はお鉢めぐりをする予定はなく、裏砂漠ルートを通って、三原山温泉ホテルで日帰り入浴をする予定でしたが、どこで道を間違えたのか、裏砂漠ルートを見つけることができませんでした。

せっかく、裏砂漠ルートに備えてスパッツまで装着したのに甚だ、残念です。時間もせまってきていたので、来た道を引き返すルートに変更し、レンタカーがおいてある場所まで下山していきました。その途中で、馬を発見♪



下山後に、レンタカーを使って三原山温泉まで走らせます。三原山温泉の露天風呂では、先ほど登ってきた三原山が真正面に見えていて、つい先ほどまであそこを歩いていたんだなぁ~と思うと、感慨深い気持ちになりました。

お腹もすいてきた頃だったので、予め事前調査しておいた、「海の玉手箱」を食べるために、元町の近くにある「雑魚や 紀洋丸」へと急ぎます。楽しみ楽しみ。


◎ 5月3日 16時~

三原山温泉で汗を流してすっきりした後、元町付近のスーパーでテント泊に向けてのお菓子を仕入れ、予め調査しておいた「雑魚や 紀洋丸」の「海の玉手箱」を目当てにお店へと行きます。

わかなちゃんは、どちらかというと観光よりも食い気なので、こういったご褒美でも用意しておかないと、ふくれてしまうのだ(笑)。わかなちゃんのご機嫌取りのためには、ご馳走の手配はかかせないっ!

16時に紀洋丸に着くと準備中になっていて、17時以降に来てくださいといわれます。どうやら、人気のお店らしく予約でいっぱいなんだそう。フリーのお客用にいくつかの席は用意してあるみたいで、早めに訪れて正解だったようです。

開店までの間、元町港で海の写真を撮ったり、お土産ものを見たりして時間をつぶします。

下の写真は、わかなちゃんが撮った僕の後姿。



紀洋丸に再度、到着。海の玉手箱を注文する。

じゃじゃ~ん。



うん、ウマイ!味が濃厚な感じ。わかなちゃんも満足してくれたみたいで良かった良かった。汁物は、味噌汁ではなく、あら汁でした。次の日に食べたお店でも、味噌汁ではなくあら汁だったので、伊豆大島のお店ではあら汁のお吸い物が基本なのかもしれない!?

さて、お腹もいっぱいになったところで、もう時刻は18時。空は曇っていて夕焼け空は見れそうにありません。

ならば、さっさとキャンプ場へと向かってゆっくりと休もうということになり、元町の反対岸にある無料のキャンプ場、トウシキキャンプ場へと車を走らせます。

その途中、地層大切断面という観光スポットがあり、道路を削ったら地層断面が現れたという絶壁で、道路沿いに600m近く続いています。何万年もの時を経て積み重ねられた火山灰の地層を観察することができます。僕の生きた年数なんて、きっとこの地層の1mm にも満たないことだろう。



地層から10分ほど車を走らせると、そこはもうトウシキキャンプ場です。無料のキャンプ場だから、それほど期待はしていなかったのですが、意外や意外、きれいに整地されており、とても無料とは思えないほど。

キャンプ地に着くとすでに30近くのテントが設営されていましたが、まだまだ余裕でテントを貼れるスペースが残されていました。

トウシキキャンプ場は、海岸沿いにあるので風がビュービューと吹いています。陽は落ち始め、曇りだったので空が一瞬にして赤く染まっていきました。

オレンジに染められた夕焼けがとてもキレイで、わかなちゃんに「荷物取ってくるからこの場所、とっといて」とか頼んでおきながら、写真を撮ることに少しだけ夢中になってしまいました。このことは、わかなちゃんには内緒にしてあります(笑)。戻ってくるのがずいぶんと遅いな、と思ったことでしょう…。



写真なんか撮っている間に、日は落ち、辺りもすっかり暗くなってしまった。ほとんど暗がりの中、LEDランタンとハンディライトを手に持ちながらのテントの設営となってしまいました。

風が強いので、テントが飛ばされないようにまずはグランドシートを仮ペグ打ちします。地面が芝生であったことと、軽量スチールハンマーを持っていったことで、ペグ打ちは楽ちんでした。

次に、テント本体をペグで仮止めし、テント内に荷物をいれて重りの代用とします。その後で、フライシートをかけ、細引きをひっぱり、ペグ打ちで固定。最後に仮止めしておいたペグを地面スレスレまで打ち抜きます。

もうすでに真っ暗になっていましたが、テントシミュレーションどおり、10分~15分程度で手際よく設営することができました。何度も設営して、いずれは5分ぐらいで設営できるようになりたいところです。



テント場で使われているテントでは、スノーピークの集団が特に多かったです。僕の隣のテントは、アライテントのエアライズとモンベルのステラリッジでした。モンベルのクロノスドームも見かけました。

その奥には、MSRの巨大テント。ずいぶんと遅い時間帯まで明かりが照らされていたよう。

その他に多かったのは、プロモンテのVLシリーズで、3~4張見かけました。ICIスポーツの ゴアライトゴアライトXもありました。

僕のテントと同じ、エスパースが2張、サウスフィールド1張、コールマン数張、キャンピングフィールド1張、ヨーレイカ2張、キャプテンスタッグ2張、ペンフィールド2張、ダンロップのダキシムが1張でした。

一般的に、登山で使われるテントとは異なるメーカーのものが多数をしめていました。キャンプではそれほど軽量化を重視する必要はないということなのでしょう。

テントが設営し終わると、いよいよテント泊デビュー!


◆ 5月3日 18時~

テント設営後、テント内でくつろぎはじめます。テントの中は外の風を遮断してくれているので意外と暖かい。

夕飯を食べる前に買出ししておいたオヤツを食べます。僕はチョコ好きなのでアルフォート。おいしい♪ わかなちゃんが買ったおやつは、おせんべい。「やっぱ日本人はせんべいだわ~」などといいながらおいしそうに食べていました。

この日、テントの中で初めて背中を伸ばして寝転がりました。疲れが一気に吹き飛ぶ思いがしました。そして、大地の恵みを感じました。

外は風が強かったため、テントがバタバタする音がうるさい。風の音が結構、気になるものです。

わかなちゃんは、テントの喚起をするためのベンチレーションの穴から周りを覗き見して楽しんでいました。暇さえあれば外をチェックしていました(笑)。

外界の音が気になるものの、疲れていたので知らぬ間に眠りに落ちていました。起きたのは23時。いや、正確には起こされたというべきだろう。キャンプ場の隅っこの方でたむろっていたスノーピークのテント集団が、いきなり歌を歌い始めました。

もう明け方なのか!?と思って、ベンチレーションから覗き見をしてみると、十数人のキャンパーたちが校歌らしきものを合唱しています。この校歌、どこかで聴いたことがあるような…。

なんて迷惑な集団たちだ。もう23時じゃねーか。いくら無料キャンプ場とはいえ、場をわきまえろと思いました。おそらく、その場にいたほとんどの人はあの歌声で起こされたことだろう。

すっかり目が覚めてしまった僕とわかなちゃんは、水場に行ってお湯を沸かし、ブレンディーを飲む。外で飲むコーヒーは格別のおいしさです。

それから少しキャンプ場内を散歩します。空を見ながら、「あれが北斗七星だねー」「あ、北極星もあるよ」「あのWの星座はカシオペアだっけ?」「早見星座表もってくればよかったねー」などと会話を交わし、テントに戻って、また寝始めました。

風は強くなり、テントがバタバタとする音が大きい。僕は、耳栓をして寝ることにしました。うちらのテントは小さなテントなので風を切るの音が大きいほうではありませんが、大きなテントほど抵抗が大きいから、風の音がもっとうるさく聞こえていることでしょう。


Zzzzzz


朝5時20分起床。わかなちゃんはまだ寝ています。テントから出て、キャンプ場の散策してみます。まだほとんどのテントは眠っているので、他のテントがどのような工夫をして設営されているのかを研究してみますが、意外と皆、アバウトな設営の仕方をしているんだなと思いました。

海岸沿いに行って写真を撮ってみたり、テントの中でゴロゴロしてみたりで暇をつぶしていました。わかなちゃんは、8時ごろに起きてきました。



朝食をとるため水場に行こうとしますが、面倒なのでテントの中でお湯を沸かします。テントの中は基本的に火気厳禁ですが、テント内の換気を確実に行い、できるだけテントの中央でガスストーブをつければ安全に使用することができます。

食べたのは、インスタントのアルファ米。お湯を注いで15分待てばできあがりです。今回はわかめご飯を食べましたが、以前に食べた五目ご飯のほうがおいしかったと思います。なので、予め持参してきた、たまごフリカケをかけて自分好みの味にして食べました。



飲み物は、持参してきた味噌汁にクノールのカップスープ。この状況下ならなにを食べてもおいしいです。食事をして少し休憩をしていると、テントの外から大きな掛け声が聞こえてきます。今度はなんだ?と思い、ベンチレーションの穴から様子を伺ってみると、、、

「早稲田ー!おー!早稲田ー!おー!早稲田ー!おー!」

見ると、昨日の夜中に歌を歌っていたスノーピークの連中でした。昨日歌っていた歌、どこかで聴いたことあると思ったら早稲田の校歌だったんですね。

さすが早稲田、ろくなことをしない。彼らみたいな連中が、まじめな早稲田生の印象をも悪くしているのに気づいて欲しい。とりあえず、夜中に歌うのだけはやめて欲しいですね。

ゆっくり休んだところでテントを撤収し、午前10時にキャンプ場を出発します。東京への船の出航は14時10分。それまで最後の観光を楽しむことにしよう。


◆ 5月4日 10時~

トウシキキャンプ場を出発し、お土産を買いに行くために元町方面へと車を走らせます。

今日の船の出港は、岡田港から出航します。伊豆大島では、天候の状況次第で元町港、もしくは岡田港のどちらかから出航します。どちらの港から出航するかはその日の朝8時の時点で決定するのです。

元町へと行く途中、そういえば近くに牧場があるということを思い出し、名物の牛乳アイスを食べに「ぶらっとハウス」へ寄り道します。

牛乳アイスにもいくつか種類があり、わかなちゃんはさつまいもアイス、僕はあしたばアイスを注文した。あしたばアイス、とてもおいしかったのでオススメ!

その後、牧場でだらら~んとだれている牛さんたちを観察。牛さんがう○こをすると、カラスがそれを食べていました。これも食物連鎖!?



牧場で楽しんだ後は、ガソリンを満タンにして、岡田港へと向かいます。そして、岡田港で車を止めて近くのお店へ昼食を食べにいきます。今度は、海鮮丼を注文。

ネタは、メダイ、シャビ、アオリイカ、べっこう。あまり食べたことのないネタばかりでとても新鮮でした。



食後にお土産屋さんによってお土産を買います。自分へのお土産も探しましたが、別段、ほしいものもなかったのでなにも買いませんでした。三原山に登るときに、わかなちゃんとお揃いで買った名前入りの椿のキーホルダーが唯一のお土産♪ これだけで十分、うんうん。わかなちゃんは、プリンを買って食べていました。



14時。さるびあ丸が岡田港に到着。船に乗り込みます。今度の席は、奮発して1等席。7~8人の相部屋で、テレビもコンセントもあるし、布団もあるのだ。ほんとのことをいうと2等席が完売していて、1等席しか空いてなかっただけという話も…。

2等席の席なしの人たちは、船内のあちこちで雑魚寝。去年、神津島に行ったときは僕も同じ立場だったけど、ちょっとランクがあがった気分♪

ばいばい、伊豆大島~!!



船内の自分の部屋に戻るや否や、僕は疲れてすぐに寝てしまったようです。起きたときには、船はもうほとんど東京に着くころでした。楽しかった伊豆大島、思い出に残る旅行になりました。



家に帰ってきたのは夜の21時頃。

最寄り駅から家までの徒歩10分の道のり。旅行に行く前は、ザックの重さで歩き方はフラフラとたどたどしかったのに、帰ってくるときには自分の歩き方がどっしりと安定していることに気がつきました。

行く前と比べて幾分、重量が軽くなったというのもその理由のひとつだと思いますが、最たる理由はザックの重量や背負い方に慣れてきた証拠なのだろう。

家に帰る道すがら、僕は千と千尋の神隠しのエンディングのトンネルをくぐっている気分になりました。今回の旅行で、またひとつ、成長することができたような気がしています。

以上、今回の旅のレポはこれにて終了です。

ここまで読んでくれた皆さん、どうもありがとうございました!

そして、キャンプにつきあってくれたわかなちゃん、どうもありがとう!!

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