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No.11 愛宕山~団子山~大福山~難台山/2010年1月02日
【 交通ルート 】

自宅 [ 茨城県南 ] → 常磐道・岩間IC → 愛宕神社 → 愛宕神社駐車場

【 山行ルート 】

愛宕神社駐車場 → スカイロッジ → 乗越峠 → 南山展望台 → 団子岩 → 団子山 →
大福山 → ししが鼻 → 屏風岩 → 難台山頂 → 下山(復路)→ 帰宅

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あけましておめでとうございます。今年もよろぴく♪

 
 

今日は、愛宕山から難台山に至るプチ縦走路を歩いてきました。



ほんとは、海岸沿いの朝日を見に行く予定で、3時50分に目覚ましをかけるも、起きたのは5時… もう間に合わないなと思い、二度寝(笑)。

起きたら午前10時。ボケーっとパンを食べ、カーテンをめくって外を見たら快晴!快晴だといてもたってもいられない僕は急いでネットで行く場所を検索。時間も時間なのであんまり遠出はできないと思い、茨城県にある山に行くことに決定~。

茨城のメリットは、いつでも道路がすいているということ。特に、高速道路でいらいらしたことがない。東京とか千葉に行くといつも混んでるから早朝以外はあんまり行く気がしないんですよね。

11時に家をでて、茨城県・笠間まで車でブ~~ン 笠間は芸術の町!初詣だと、笠間稲荷神社が有名で参拝者は県内最大級。三が日で81万人近くが訪れます。

今回は、そんな笠間にある山、愛宕山から始まるハイキングコースへ行ってきました。

12時過ぎに現地に到着。まず最初に、愛宕山にある愛宕神社でお参り。その後で愛宕山に登るつもりでしたが、どうやら車で愛宕山の頂上まで来てしまったらしい。



愛宕神社の展望台から写真を1枚撮って、先を急ぎます。



ハイキングコースのスタート地点を出発したのは午後1時。出発時間があまりに遅すぎたので、当初、予定としていた難台山(なんだいさん)には時間的にいけないだろうなぁ~と思ったので、途中で引き返してくる予定でとりあえず出発しました。

愛宕山の展望台から1枚撮ってGO~♪



乗越峠スカイロッジの分かれ道。どっちへ行くべきか迷い、スカイロッジへ。




そしたらやっぱり道が間違っていたらしく、引き返して乗越峠の道まで戻ります。ただでさえ時間がないのに、時間を10分ぐらいロス。急ぎ足で前に進みます。道は途中までコンクリートで舗装された道でしたが、次第に山道に変わります。

山道は、アップダウンが多くて体力を徐々に消耗…。写真ではわからないかもしれないけど、坂道が40度から45度ぐらいあるんじゃないだろうか?と思うぐらい、急な坂道。しばらくまともに山に登っていなかったので序盤ですでにヘトヘト。



さらに30分ほど歩くと、展望台が見えてきました。この展望台まで登る坂道がまた急坂でツライ…。時間は午後1時40分。この展望台にあがったら引き返そうと思いました。

そして、展望台から1枚、パシャ。

展望台
展望台から見える風景


さ、帰ろう~っと思ったけど、目的を果たさずにこのまま、おめおめと帰ってもいいんだろうか?でも、このまま先に進んだら帰るころには間違いなく日が落ちている…どうするべきか。5分ほど悩み、とりあえずもう少し前に進むことにした。

途中で、二人組みの60歳代ぐらいの夫婦とすれ違ったので、難台山までの道のりがあとどれぐらいあるかを尋ねたところ、ここからあと1時間15分はかかるといわれた。

現在時刻は、ジャスト14時。ということは、到着は15時15分。そこから下山して果たして暗くなる16時半前に下山できるだろうか?と不安になったが、夫婦は「若いから大丈夫だよ」といってくれたので、彼らを信じて前に進むことにした。

だが、それから20分ほどたって、前に進んだことを後悔した。とにかく、アップダウンの激しい山道で、山道はたいてい、帰りは下りのみになるので楽になるけど、これだけアップダウンが多いと帰りも相当、体力を消耗するなぁ思った。

山道はいったん途切れ、舗装された道路に出た後、また山道が続いていた。ここから難台山まであと1時間と書かれていた。もうヘトヘトで気が遠くなりそうだった。キリが良いからここで引き返そうとも思ったが、もう少し先に進んでみることにした。

だが、進んですぐにまた後悔した。傾斜がかなりキツイ坂道が延々と上まで続いている。休むところもなく先が見えない。迂回路なんてのも用意されておらず、とにかく山の急斜面に沿ってひたすら登り続けていく感じだ。1歩1歩の足取りが重い。10歩登るのに1分ぐらいかかってそうなぐらいバテていた。

途中、団子岩があった。



どのぐらい坂道を登っただろうか。ようやく視界が開けたと思ったらそこは団子山の頂上だった。



そこには、三角点もあった。


僕はここで一休みをして、帰る気満々でいた。するとそこに、おじいちゃんが通りすがった。ストック1本で、ザックもなにも背負っていなかった。あのおじいちゃんは、地元民に違いない!あのおじいちゃんについていけば希望が見えるかもしれない!と思い、後ろから声をかけてみた。

難台山まで登って明るいうちに下山できるかどうかを尋ねてみた。そしたらおじいちゃんは、いまの時間帯なら大丈夫じゃよ、と言ってくれた。少し元気がでた。僕はこのおじいちゃんについていくことを決意した。

だが、すぐに後悔した。おじいちゃん、歩くの早すぎ(笑)。ついていくのがやっとだ…一見、よぼよぼに見えるおじいちゃんのどこにそんな体力が!? だけど、僕は必死でおじいちゃんについていった。

すると、初めて展望が開けた。そこには雄大な筑波山が顔を覗かせていた。筑波山を見たら元気になってきた。



だが、ここで引き返してもいいんだぞ、という悪魔のささやきも聞こえた。まだ新年は始まったばかり、ここでくじけたらだめだ!そう自分を奮い立たせた。

僕はもう後に引き返すことを考えないことを心に誓い、前に突き進んだ。すると、すぐに大福山の頂上が見えた。



さらに前に進むと、ししが鼻という場所に到着した。おじいちゃんは、この「ししが鼻」の名前の由来を丁寧に説明してくれた。おじいちゃんの背中がどことなく頼もしく見えた。



屏風岩を経由して、




ついに、難台山頂に到着!!
がんばった、自分!!



頂上からは、先ほど見たときよりは視界が開けてはいなかったけど、筑波山が目の前に見えていた。この高さから筑波山を見たのは初めてだったのでちょっと感動しました!!



僕が筑波山を撮っていたら、おじいちゃんはいつの間にかいなくなっていた。帰りもおじいちゃんの後をついていこうと思っていたのに…。

いやいや、おじいちゃんは山頂まで僕を導いてくれたんだ。きっと帰り道はひとりでがんばりなさいということなんだろう。ありがとう、おじいちゃん、がんばるよ!

時間は、15時10分。果たして、暗くなる前に下山できるだろうか。

下山時のほうが足に負担がきてツライ。左足の腿がツリはじめ、右手はストックを握っている感触がないぐらいに疲労している。そして、いよいよ腰にまで負担がきて、登りの1歩1歩がツライ…。だが、休んでいては日が暮れてしまうので下山を急いだ。

全身がくたくたになりながら、ようやく下山したのが16時40分だった。もう歩けない…。車のハンドルも握れないぐらい右手の握力がない。山に登ってこんなにくたびれたのは初めてかもしれない。

低山だからといって、なめていたのかもしれない。低山だろうがアップダウンが激しい山の場合は、体力の消耗が激しいことを思い知った。

車で帰る途中、セブンイレブンによって近くに温泉施設や健康センターがないかを尋ねたところ、

「岩間にはないですね。友部までいかないと」

といわれた。終わってる…。さすが茨城、と思った。だからこそ、高速道路もスイスイいけるわけだし、観光に力をいれていないことは、ある意味、茨城のメリットなのかもしれない。

とりあえず、友部までいくぐらいなら帰ったほうがマシだと思い、そのまま高速道路にのって家に帰りました。

高速道路からは、夕焼けに染まった筑波山が見えていた。いろんな角度から、いつなんどきでもさまざまな顔を見せてくれる筑波山は、やはり茨城が誇れる名山なのだ。標高1000mにも満たない筑波山が百名山に選ばれている理由は、やはりその美しさが人々の心を打つからに違いないのだ。



そんなわけで、とても疲れた山行でしたが年始から達成感のある登山でした。写真は現像が出来上がり次第、アップします。

今年は、目標として百名山を12個制覇したいな♪

それでは、ここまで読んでくれてどうもありがとう!


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