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No.03 日光白根山/2009年7月19日
【 交通ルート 】

自宅 [ 茨城県南 ] → 常磐道 → 関越自動車道沼田IC → 国道120号 → 金精峠 →
丸沼高原スキー場

【 山行ルート 】

日光白根山・ロープウェイ山頂駅 → ロープウェー → 二荒山神社 → 山頂 → 下山(往復)→ 帰宅

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日曜日は、日本百名山のひとつ、日光白根山に登ってきました。

 
 

日光白根山は、標高2578m。群馬と栃木の県境にそびえ、関東以北の最高峰を誇ります。男体山、女峰山などからなる日光火山群の主峰です。下の写真に見えるのが日光白根山です。



高い山ですが、2000mまではロープウェイを利用できます。ちょっと拍子抜けですが、かといってロープウェイを使わずに下から登れといわれても、さすがにそこまでの気力はない(笑)。僕の場合は、写真の趣味の延長で登山をやりたいだけなので、ロープウェイが利用できるなら利用します♪

今回は、富士登山の予行練習も兼ねて、富士山に登るときとほぼ同じ装備で登ってきました。ちょっと重たかったけど、富士山に登るときはもう少し重くなるはずです。三脚を持っていくかどうかはちょっと悩んでいます。カメラは一眼系2台(Nikon F100、BESSA R3A)、コンパクトカメラ2台(Nikon 35Ti、GR DIGITALⅡ )の4台体制で挑んできました。

午前8時に家を出て、10時40分頃に丸沼高原スキー場に到着。準備をしてロープウェイを登って山頂駅についたのは11時15分ぐらい。出発がだいぶ遅れてしまいました。五色沼までは周れないかな、と思いました。



ロープウェイからは五色沼が見えていました。



ロープウェイ山頂駅に到着。二荒山神社の鳥居をくぐって登山道にはいります。



序盤はゆるやかな傾斜の登山道をゆっくりと登っていき、次第に道幅が狭くなり、傾斜もきつくなり、地面も荒れてきます。道中は特にこれといって見晴らしの良い展望があるわけでもなく、ひたすら森の中を歩き続けます。



新しく買ったばかりのサングラス(偏光グラス)をつけて森の中を歩いていると、青々とした緑がすごくきれい!偏光グラスを装着してると、写真の撮りどころがすぐにわかって便利だと思いました。

でも、肝心のPLフィルターは家に忘れてきてしまったという…うぅ、意味ない。

2時間ぐらい登ったところでようやく展望が開け、雄大な日光白根山が姿を現します。このときは、やや雲があったものの、天候は快晴でした。もうすでにヘトヘトだったにも関わらず、今までの疲れが一気に吹っ飛び、テンションが最高潮に達します♪



疲れた体を写真を撮って休めながら、山頂まであと30分頑張って登ります。でも、実はここからが1番キツかった…。傾斜もかなり急になり、足場もずるずると滑る砂利道。10~20mぐらい歩いては休んで歩いては休んでを繰り返していました。

シャクナゲ(石楠花)の花も綺麗に咲いていました♪



今回は、初めてトレッキングポール(ストック)を持って山登りしたのですが、これ、かなり便利ですね!トレッキングポールなんて別になくても問題ないでしょ!と思っててこれまでずっと使ったことがなかったのですが、これがあるとないとでは足への負担や、疲れ具合が全然違います。

前に進む推進力が得られるし、トレッキングポールがないときに比べてより速く歩くことができるようになります。水たまりなどをよけて歩くときにも支えになります。ダブルで両手で使うと転倒防止にもつながります。僕は何度か足が滑ってこけそうになりましたが、両手がしっかり地面を支えているので転倒を免れることができました。初心者には特にオススメです。

そして、徐々に山頂が近づいてくるにつれて雲が増えてきて、テンションは徐々に下がっていきました(笑)。うぅ、やっぱりもっと早く家を出発するべきでした。



ザレ場を登っていよいよクライマックス!



山頂に到着!だけど、山頂はすっかりガスがかかってしまい、展望はあまりよくありません。白根山頂からは中禅寺湖も見えるらしいのですが、どこにあるのかもさっぱりわかりません(笑)。



とりあえず、山頂付近を軽く散策してみます。時折、晴れ間から零れ落ちる太陽の光が、緑の草をよりいっそう、輝かせていました。



山頂でお弁当を食べ終わったのが、14時10分ぐらい。登山客は皆、下山を始め、あたりには誰もいませんでした。登ってくるものも皆無。山頂の風景を独り占め♪ と、思いきや、すこし離れたところで気持ち良さそうに寝転がっているおじさんが1人。

むむ、天候が悪くなって霧が出てきたのにあの落ち着きようは只者じゃないぞ・・・きっと写真を撮る人に違いないと思って近寄って話しかけてみると彼はこう言いました。

「ここは僕の庭みたいなものですからね。もう見飽きちゃいましたよ。」

僕は心の中で思いました。見飽きたんならなんでまた来てんだよ、と・・・。

そして、彼が首からぶら下げているカメラを見やると Contax RTS。遠目からうすうす感じてはいたけど、やはりフィルムユーザーでしたか。

彼は僕の持っているレンジファインダーを見ながら、「外付けビューファインダーがついているとかっこいいですねー」とカメラを褒めてきました。そしてその後、定番のごとく「僕はライカを持っていてよく使っているのですが、、、ズミクロン35mm って知ってます? あのレンズは三脚が倒れて壊しちゃったんですよねー」などと話してきました。


「えぇ~、あの高いレンズをですか!?それは災難でしたねー」と言いながら、心の中では「始まったな、ライカ自慢・・・」と思って聞いていました。


ライカを使っている、もしくは所持している人は聞いてもいないのにライカを自慢し始める。有名大学を卒業したばかりの新入社員が聞いてもいないのに自分の大学名を名乗りはじめたり、有名企業に入社した人がすぐに名刺を出したがるのとそれは似ている。


どこかで聞いた耳にタコができるような話を聞かされるぐらいなら、あなたの写真の1枚でもみせてもらったほうがよっぽど参考になるのになー、と思いながらも20分ほど話につきあってきました。

14時40分ぐらいになり、ロープウェイに間に合わなくなりそうなのでダッシュで下山に向かいました。猛スピードで駆け降りたにも関わらず、下山する人にはいっこうに遭遇しない。天候は完全に曇りになり、森の中は暗くなっていき、やばい、もしかしたらロープウェイに間に合わないかも・・・とちょっと焦りを感じ始める。


と、そのとき、ガサガサっと物音が・・・目の前には鹿が・・・!え・・・鹿って・・・襲ってこないよな・・・かわいいけど、でかい・・。まてまて、ここでシャッターを切るべきなのか!? いや、攻撃とも受け取られかねない、このままこっそり通り過ぎようと思ってゆっくり降りていきました。


そこからまたダッシュダッシュ。二匹目の鹿を目撃。今度は鹿のほうから逃げていきました。


尾瀬に近いからまさか熊とかでてこないだろうな・・・と不安に駆られながら急ぎ足で下山します。熊鈴なんていう、しゃれたものでも持っていれば少しは気が紛れたのかもしれません。

ロープウェイの山頂駅についたときは、ロープウェイの営業終了の15分前。ふー、まにあってよかったぁ。すこし時間が余ったので、「天空の足湯」というところで足湯に浸かってきました。無料です。疲れが一気に吹っ飛びました。でも、休んだら腿の辺りがつりそうになっていました。



ロープウェイで駐車場のあるところまで降りて、座禅温泉でゆっくりと体を休めました。お土産を買って、さぁ家に帰ろうと思い、いざ車に乗り込んでシートベルトをひこうとしたら、、、なんと二の腕の下の筋肉が筋肉痛になっていて痛くて動かせない・・・トレッキングポールのせいだ。足への負担を軽減してくれた分、二の腕に相当な負荷がかかっていたのでしょう。

シートベルトを力いっぱいにひっぱってようやくはめることができました。足のほうは今日になって筋肉痛になり、階段をくだるときがとてもつらいです。そして、筋肉痛で走れません(笑)。二の腕の筋肉痛も今もなお続いています。ジムでも体を鍛えているつもりでしたが、使う筋肉が違うとこうも筋肉痛になってしまうものなんですね。

帰る途中の高速道路、赤城インター近くで立派な山がそびえています。あれが赤城山なんだろうか…と思いながら、車を走らせていました。そのうち、赤城山にも登りに行きたいな。



とても疲れた1日になりましたが、充実した登山ができて満足です☆

さて、次に行きたい山はいよいよ、富士山です。

ガイドブックによれば、富士山の登山レベルは、日光白根山と同じ中級程度。ゆっくり登れば踏破できるはず。どんな景色が待ち受けているのか、いまから楽しみでなりません。

それでは、ここまで読んでくれてどうもありがとうございましたっ!

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