山行記録、山道具の紹介、お役立ち情報など。のほほん夫婦が日本アルプス制覇を目指します!

 


No.02 安達太良山/2009年6月14日
【 交通ルート 】

自宅 [ 茨城県南 ] → 常磐道 → 磐越道・二本松インター → 安達太良山・奥岳登山口

【 山行ルート 】

安達太良山・奥岳登山口 → ロープウェー → 安達太良山・山頂 → 下山(復路)→ 帰宅

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これからトレッキングを趣味とするにあたって、モチベーション維持のために登山日記を始めてみることにしました。

目指せっ、日本百名山!!

 
 

というわけで、最初に行った百名山は 福島県二本松市にある安達太良山(あだたらやま)。標高1700mの山です。安達太良山といえば、皆さんはなにを連想しますか?

はい、そこの君!

うんうん、そのとおりです。安達太良山といえば高村光太郎の「智恵子抄」ですね。学生の授業で勉強しましたよね 覚えていますか?

「あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川」

の一節でも有名です。

最初に安達太良山を選んだ理由は、近いようでまったく行った事のない福島県に行ってみたかったから。福島は山が多くて、とてもキレイなところでした。茨城県も田舎だと思っていましたが、福島県はもっとずっと田舎でした。

現地につくや、新しく買ったトレッキングシューズを履いてまずは準備運動☆ 天候は曇り。いまにも雨が降り出しそうな天気でした。



最初はゴンドラで上まで登ります。山頂口に着くと、登山ポストを見つけたので、人生初の登山者カードを記入しました☆

登山道は序盤は木道を歩いていきますが、道が狭く、左右から木が迫ってきて歩きにくいです。


しばらく歩くと、前方を歩いていた登山サークルっぽいおじさん・おばさん達に遭遇。僕たちは初心者だったので、勝手ながら途中までご一緒させていただきました!

あれこれ、話しながら登っていると、20分ほど歩いたところで雨が降ってきました。雷もゴロゴロとうなりはじめました。


普段の僕ならここでうろたえるところですが、用意周到にしてきた僕にとってはこの日の雨は恵みの雨です。そうです、買ったばかりのレインウェアの性能を試すための絶好のチャンスなのです!


まず、雨が本降りになるまえに上下のレインウェアを着ました。靴はゴアテックス素材の靴なので雨に濡れても全然、平気♪ なんの心配もなく先に突き進むことができました。よく言われるように、山はホント軽装で登るべきではないなぁーというのを実感しました。

少し気になったのは、小さな虫がたくさん飛んでいたこと。口の中に虫が入らないように、マスクを持参したほうが良いかもしれません。最初の休憩地点から山頂付近を見やると、ガスがあって遠くがほとんど見えません。



道中では、以前に買った本「山でバテないためのテクニック」を思い出しながら、塩分、糖分、水分など摂取しながらマイペースにゆっくりと登っていきます。

山の上の方では少しだけ雪が残っていました。辺りは深い霧が立ち込めており、50m~100先を見渡すのが精一杯な感じで、広大な眺望を堪能することはできませんでした。

とはいえ、今回の目的は写真撮影というより、山に登るにあたって何が必要となるか、どんなアイテムがあったほうが便利なのかを体感しにいっただけなので、天候が悪かったことは今回に限っては好都合でした。



本格的な登山が初めてのわかなちゃんは、登り始めてから30~40分でもうバテバテ。口数も少なくなり、機嫌も悪くなってきました。

急がせては引き返すといいかねない勢いだったので、ハッピーターンで塩分を摂ったり、糖分のチョココを食べ、麦茶で水分補給したりと、体力の回復に努めながらゆっくりだけど、少しづつ登っていきました。

途中で、雪が残っている箇所もありました。雪解けはじめた状態ではありましたが、この季節に雪が見れるのも山ならではの特典ですねっ。



わかなちゃんの疲労度がだんだんと増してきました。

「もう無理!引き返そう!」

弱気になるわかなちゃん。僕は山頂に行ってみたいのはやまやまでしたが、ここで無理に山頂までいかせて山が嫌いになったらそれこそ元も子もないなぁ~と思ったので、ここらで万事休すかなと考えていました。

するとそこに、ご高齢のおばちゃん集団が下ってきたので、山頂まであとどのぐらいの時間がかかるのかを尋ねてみました。すると、もう30分もすれば山頂にいけると教えていただきました。

少し元気になったと同時に、おばちゃんたちは、「こんな私でも登れたんだから、あなたたちは若いから大丈夫よっ!」と、励ましてくれました。わかなちゃんは、心なしか、少し元気を取り戻したように見えました。

分岐点がでてきました。進行方向は、安達太良山頂。右に折れると薬師岳。薬師岳も経由してみたかったところではありますが、わかなちゃんの疲労度を見る限り、恐ろしくて薬師岳に行きたいとはいえませんでした…。



上にいけばいくほどガスがかかって、50m先ですらほとんど見えません。



小さな石が積まれた光景をよく目にするようになります。



そして、いよいよ山頂に到着!約3時間かけての登頂です!安達太良山の別名は、「乳首山」。その名のとおり、山頂は乳首のような円錐峰の形をしているのです。



山頂に着いたら用意していた即席弁当をもぐもぐ♪ 空気が美味しい☆ ですが、山頂はビュービューと風が吹き、とても寒い。悠長に昼ごはんを食べていたらすぐに体が冷えてきました。次第に手がかじかんでくるほどです。6月とはいえ、山頂って寒いんだなぁーと実感しました。



山頂に30分ほどくつろいだ後で下山しました。下山は1時間ぐらいでした。下山後、喉を潤すため、ロープウェイ山頂駅の喫茶店に入りました。



安達太良山は今回のコースに限っていえば、それほどハードな山ではありませんでしたが、自然がいっぱい溢れていてとても癒されました。今度は、紅葉で真っ赤に染まった秋に訪れてみたいと思いました。

帰りはお腹がすいたので、ガストで少し早めの晩ご飯をとりました。疲れた体ですが、高速道路で250キロの道のりを帰らなければいけません。日帰りの山行はここがツライところ。遠くに遠征すればするほど、帰るのが億劫になります…。

途中、友部サービスエリアで休憩。友部限定の「納豆大福」を食べましたが、あまりの微妙な味に、わかなちゃんと僕は言葉を失いました。

地元に到着後、今日の疲れを癒すために、お風呂屋さんに行って汗を流しました。お風呂屋さんでは、漫画を読んだりして、2人で思い思いの時間を過ごしました。僕は、お風呂屋さんに置いてあった「バガボンド」を初めて読んだら、これがまた面白くて、以降、僕はバガボンドにはまっていくのでした。

今回の初めてとも言える、わかなちゃんと僕の本格的登山は無事に終了し、怪我もなく家に帰ってくることができました。あらゆることが初めての体験でとても新鮮でしたが、雨が降って雷が鳴って不安になったり、つらいこともあったりで、

また、わかなちゃんと2人で山に行きたいと思いました。

最後に、今回の登山で、「必要だな」「あると便利だな」と思ったアイテムを箇条書きにしていきます。

 ・ 容量の大きなザック
 ・ ザック用のレインカバー
 ・ 虫除けマスク or ネット
 ・ トレッキングポール
 ・ 泥はね用スパッツ

このうち、トレッキングポールとザック、ザックカバーは今日買ってきました。

ザックは、ドイター社の35リットルのものを買いました。色はレインウェアと同じで赤のザックを選びました。山小屋の1泊程度の山行なら十分すぎるぐらいの大きさです。大は小を兼ねるので、大きすぎても不便になることはないでしょう。

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